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2014年9月17日水曜日

【女子美アートミュージアム・ロビー】 特別展示「杉原聰のきもの」

現在、女子美アートミュージアム・ロビーでは、友禅作家・杉原聰(1922‐2006)の着物を展示中。

杉原は鳥取で生まれ中学校を卒業後、就職をしますが第二次大戦で出兵します。復員後に上京し、洋画を学びながら知人の紹介で弟子入りした中野於莬男の工房で手描き友禅を学びます。自らの工房設立を期に、友禅の道一本に絞り、銀座の高級呉服店「ちた和」所属の職人として仕事をするようになりました。「ちた和」で古典的な着物の図案・構図を学び、職人としての腕を磨きます。その後、多くの呉服店から依頼を受けるようになり、その技術と創作性が認められ、歌舞伎役者や往年の大女優の舞台衣装、花柳界の着物、さらには皇室からも制作の依頼をされるようになりました。一方で染織家集団「茜水会」に所属し、のちに自身で「四紅会」を立ち上げます。グループ展や個展を開催するなど創作作家としての活動も精力的に行いました。
多くの人に愛されたクラシックかつモダンなデザインをお楽しみください。

特別展示「杉原聰のきもの」
2014年9月6日(土)~10月19日(日)
女子美アートミュージアム・ロビー