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2013年12月20日金曜日

【今日の布】 菱繋ぎ雪持ち笹模様裂(ひしつなぎゆきもちざさぎれ)


制作年代 19世紀(江戸時代)
寸法 49.0×38.5㎝
素材・技法 平絹・摺箔 刺繍
作品番号 1101-318
来歴 旧カネボウコレクション  

能装束の断片。室町時代の能装束は、現在のような形式を備えるものではなく、その時代に着用されていた小袖などを転用していたようですが、能楽が整備されると共に、装束も様式化され格調高い織物や繍箔(ぬいはく)の装束となっていきました。本作品は雪が積もった笹を意匠化しており、雪持ち笹と称される模様です。

2013年12月17日火曜日

【今日の布】 秋草模様小袖裂(あきくさもようこそでぎれ)

制作年代 19世紀(江戸時代) 
寸法 77.0×25.5㎝
素材・技法 浅葱縮緬地 友禅染・刺繡
作品番号 1101-405-1
来歴 旧カネボウコレクション

爽やかな浅葱地に霞と菊、萩、紅葉、松が表現されています。友禅染と刺繡のこのような風景模様の小袖は「御所解き模様(ごしょどきもよう)」と称され、武家女性に着用されていました。「御所解き模様」の名称は、一説には、風景模様に御所車や扇など、『源氏物語』や平安文学の雅な様を想起させるためにこの名称がついたともいわれています。 

こちらの裂は、現在、女子美術大学杉並キャンパスにある女子美術大学歴史資料展示室の女子美術大学美術館コレクション公開スペースにて展示中です。

女子美術大学美術館コレクション公開 第14回 『 日本の裂 秋を彩る草花 partⅡ 』

2013年12月4日(水)~2014年1月20日(月)
女子美術大学歴史資料展示室
女子美術大学歴史資料室ウェブサイト

2013年12月13日金曜日

【女子美アートミュージアム】 平成25年度女子美術大学 女子美術大学短期大学部 退職教員記念展

女子美アートミュージアムでは、平成26年1月6日(月) より、

「平成25年度女子美術大学 女子美術大学短期大学部 退職教員記念展」 

を開催いたします。

学校法人・女子美術大学で長年にわたり教員として後進の育成に取り組んだ
5名の実技系教員による幅広い活動の一端をご覧いただきます。
この作品展示をとおして、本学の教育方針や創作活動の軌跡を顕彰する機会となれば幸いです。

展覧会情報

2013年12月12日木曜日

【今日の布】 幕模様小袖裂(まくもようこそでぎれ)

制作年代 19世紀(江戸時代)
寸法 80.0×72.0㎝
素材・技法 白縮緬地 友禅染・刺繡
作品番号 1101-476
来歴 旧カネボウコレクション

花見や紅葉狩りなどの時に周囲にめぐらす幕をモチーフにした小袖裂。幕には藤、菊、紅葉が色鮮やかに表現されています。友禅染らしさを追求した作品です。

こちらの裂は、現在、女子美術大学杉並キャンパスにある女子美術大学歴史資料展示室の女子美術大学美術館コレクション公開スペースにて展示中です。

女子美術大学美術館コレクション公開 第14回 『 日本の裂 秋を彩る草花 partⅡ 』
2013年12月4日(水)~2014年1月20日(月)
女子美術大学歴史資料展示室
女子美術大学歴史資料室ウェブサイト

2013年12月6日金曜日

【今日の布】 萩流水模様小袖裂(はぎりゅうすいもようこそでぎれ)


現在、女子美術大学美術館のツイッターでは 、
「今日の布」と題し、女子美術大学美術館の所蔵の染織品をご紹介しております。
今後は、ツイッターと連動させ、
ツイッターでは紹介しきれなかった情報などをこちらのブログでご紹介していきたいと思います。
ツイッターと併せて、お楽しみ頂ければ幸いです。

さて、今回は「萩流水模様小袖裂」をご紹介。


制作年代 19世紀(江戸時代)
素材・技法 縮緬地 友禅染・刺繍
作品番号 1101-467
来歴 旧カネボウコレクション

絹製の絽織りという生地に立涌模様と牡丹、葵の花が表現された武家女性の小袖の一部。絽は初夏の衣料として用いられます。牡丹と葵が表現されているので、春先から初夏にかけて着用されていたと考えられます。

こちらの裂は、現在、女子美術大学杉並キャンパスにある女子美術大学歴史資料展示室の女子美術大学美術館コレクション公開スペースにて展示中です。


女子美術大学美術館コレクション公開 第14回 『 日本の裂 秋を彩る草花 partⅡ 』
2013年12月4日(水)~2014年1月20日(月)
女子美術大学歴史資料展示室
 ⇒ 女子美術大学歴史資料室ウェブサイト